森下知幸御殿場西監督(62)が死去 常葉菊川時代に“フルスイング打線”でセンバツ制覇 前日まで練習参加も…大動脈瘤破裂で 

2007年春のセンバツ高校野球で常葉菊川高校(現常葉大菊川)を日本一に導いた御殿場西高校野球部の森下知幸監督(62)が1月16日、大動脈瘤破裂で亡くなったことがわかりました。

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学校によりますと、森下監督は16日朝、激しい腰痛と腹痛を訴えて早退し、軽自動車で学校を出たところ、グラウンド近くの空き地に車が突っ込んだということです。森下監督は近くにいた人に車から助け出され、伊豆の国市内の病院に運ばれ、大動脈瘤破裂の緊急手術を受けましたが、同日午後11時半過ぎ、容体が急変し、亡くなったということです。

森下監督は静岡県島田市出身、1978年、浜松商高のキャプテンとして春のセンバツで優勝。指導者としては、1989年に日大三島を夏の甲子園に導き、2006年、常葉菊川高校の監督に就任。堅い守備とバントをしない「フルスイング打線」を売りに2007年春のセンバツで優勝、同年夏の選手権でもベスト4進出を果たし、2016年からは御殿場西高の監督を務めていました。DeNAでセットアッパーとして活躍し、今季からくふうハヤテベンチャーズ静岡に加入した田中健二朗投手や東京ヤクルトスワローズの木須デソウザフェリペ捕手などを育てました。

御殿場西高校では17日朝、臨時集会を開いて、森下監督の死去を全校生徒に伝え、野球部員を集めたミーティングも行ったということです。

森下監督は15日の野球部練習に参加し、選手を相手にノックをするなど普段と変わらず、指導していたということです。御殿場西高校の齊藤光高教頭は「森下先生はきのう、緊急手術を受けましたが、願いはかないませんでした。あまりに急なことで学校全体、心がついていかない状況です。森下先生のご冥福をお祈りいたします」と話しました。

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