カブスがブルペン補強を目指す ガーディアンズ・クラセに興味か

米ラジオ局「670・ザ・スコア」のブルース・レバイン記者によると、カブスはブルペン補強を目指しているようだ。その補強ターゲットとして、2年連続でア・リーグのセーブ王に輝いているガーディアンズの守護神エマニュエル・クラセに興味を示しているという。MLB公式サイトでガーディアンズを担当するマンディ・ベル記者は昨年12月上旬の時点で「得られる対価次第ではクラセをトレードすべき」と記しており、カブスが放出する交換要員次第ではあるものの、大型トレードが成立する可能性もありそうだ。

現在25歳のクラセは2019年にレンジャーズでメジャーデビューし、同年オフにコリー・クルーバーとのトレードでインディアンス(現ガーディアンズ)へ移籍。薬物規定違反で出場停止処分を受け、2020年シーズンを棒に振ったものの、2021年は71試合に登板して4勝5敗24セーブ、6ホールド、防御率1.29の好成績を残し、2022年には77試合で3勝4敗42セーブ、防御率1.36をマークして最多セーブのタイトルを獲得した。

昨季は12度のブロウン・セーブ(セーブ失敗)を喫するなど不安定なパフォーマンスが目立ったが、それでも75試合で3勝9敗44セーブ、防御率3.22を記録し、2年連続で最多セーブのタイトルを獲得。2022年にマリアーノ・リベラ賞(ア・リーグ最優秀救援投手)を受賞し、2022年から2年連続でオールスター・ゲームに選出されるなど、ア・リーグを代表するクローザーの1人となった。

ガーディアンズはクラセと5年2000万ドルという非常に安価な長期契約を結んでおり、2年分の球団オプションも含めると、まだ保有可能期間が5年も残っている。よって、よほど魅力的なオファーが届かない限り、ガーディアンズがクラセの放出に踏み切ることはないだろう。他球団がクラセを獲得するためには、複数のトップ・プロスペクトを含む豪華なパッケージが必要になるとみられる。

ガーディアンズの弱点が打線であることを考えると、カブスがクラセを獲得するためには、早ければ今季中にもレギュラー定着の可能性があり、将来のゴールドグラブ賞候補として期待されるピート・クロウ=アームストロング(球団1位の有望株)や先日ドジャースからトレードで獲得したばかりのマイケル・ブッシュ(球団3位の有望株)を放出することが必要になるかもしれない。

今季の戦力として期待される若手を手放してまでクラセ獲得に動くのか、今後の動向が注目される。

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