ドジャース最大の敵は「大きすぎる期待」 世界一以外は「失敗」

日本時間1月17日、MLB公式サイトは「昨季と比較して大きく成績を伸ばす可能性がある7チーム」を特集する記事を公開した。昨季はワールドシリーズ王者のレンジャーズとナ・リーグ王者のダイヤモンドバックスを含む9チームが「前年比+10勝以上」を達成。MLB公式サイトのライター陣は、今季それを達成する可能性があるチームとして、ヤンキース、レッズ、ロイヤルズ、カージナルス、メッツ、フィリーズ、そしてドジャースを選んだ。

ドジャースは昨季100勝を挙げており、「前年比+10勝以上」を達成すると、少なくともシーズン110勝となり、2022年にマークした球団記録の111勝を塗り替えるチャンスも出てくるだろう。ドジャースを選んだデービッド・アドラー記者は、ドジャースが昨季よりも成績を向上させる理由として「3つの理由がある。1つ目は大谷翔平、2つ目は山本由伸、3つ目はタイラー・グラスノーだ」と新戦力3人の名前を挙げた。

「昨季100勝を挙げたドジャースは、スーパーチームを作り上げようとしている。ムーキー・ベッツやフレディ・フリーマンがいるチームに大谷、山本、グラスノーが加わったのだ。110勝を挙げることも決して不可能ではないだろう」とアドラー記者。「ドジャースが2022年に111勝を挙げたことを思い出してほしい。ウォーカー・ビューラーも戻ってくるし、過小評価されがちなウィル・スミスもいる。テオスカー・ヘルナンデスも加わった。我々は近年で最も充実したチームの1つを目撃しているのだ」と付け加えた。

アドラー記者は、今季のドジャースにとって最大の敵となるのは「大きすぎる期待」だと言う。毎年100勝を挙げることは大変な偉業であるのに、ドジャースが100勝を挙げるのは「普通のこと」と思われており、ワールドシリーズ制覇がマストであるというプレッシャーと戦わなければならない。ワールドシリーズを制覇できなければ、それは「失望」であり、レギュラーシーズンでどれだけ勝とうとも「失敗」のシーズンとして記憶されるだろう。

「大谷や山本やグラスノー、またはベッツやフリーマンが少しでも調子を落としたら、あるいはこれらのスーパースターの誰かが怪我をしたら、あるいはドジャースがスタートダッシュに失敗したら、あるいはシーズン中に意外なスランプに陥ったら、外部からの雑音はますます大きくなり、ドジャースにかかる期待やプレッシャーの重みはさらに増していくだろう」とアドラー記者はドジャースの選手たちが対処しなければならないプレッシャーの大きさを懸念材料に挙げている。

The post ドジャース最大の敵は「大きすぎる期待」 世界一以外は「失敗」 first appeared on MLB.JP.

© MLB Advanced Media, LP.