岡山県のブランド牛「つやま和牛」を初輸出 香港に向け津山市で出発式

岡山県のブランド牛「つやま和牛」が海を渡り、初めて海外に輸出されることになりました。津山市で出発式が行われました。

岡山県ブランドの黒毛和牛「つやま和牛」。17日朝、初めての海外輸出先である香港に向け、2頭が輸送車に積み込まれました。

出発式には津山市、JA晴れの国岡山の関係者、生産者ら約20人が出席し、海外への初出荷を祝いました。

津山地域は和牛の三大血統の一つ「藤良」をルーツに持つ生産地です。

11軒の農家が、地元産小麦の表皮「ふすま」を飼料に与えるなどして約28カ月かけて大切に育て、肉質の等級が「3以上」の牛だけを「つやま和牛」として出荷しています。

(「つやま和牛」生産者/森岡知之さん)
「感慨無量ですね。輸出は長年の夢だったものですから。岡山県の本当にいい牛を県外に知ってもらう、海外に知ってもらえたらなと思って」

「つやま和牛」の肉は、脂っぽくなくさっぱりしておいしいと評価されています。津山市を中心に流通していますが、このところ物価高の影響で消費が伸びず、販売価格が低迷しているということです。

2頭のつやま和牛は兵庫県の食肉センターで加工されたあと、神戸港から香港へと出荷されます。

生産者らは今回の海外輸出でブランド力をアップし、さらに販路を拡大したいとしています。

(JA晴れの国岡山 津山統括本部/西川 潤 統括本部長)
「(津山の)肉文化を海外に輸出するというところで、実際にこちらにいらっしゃる観光客、またインバウンドの方々、そういったところで地元の発展にも寄与するものと思っております」

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