栃木銀行(黒本淳之介(くろもとじゅんのすけ)頭取)は17日、宇都宮市西2丁目の本店ビルを、同所の敷地内に建て替えると発表した。今年夏ごろに着工し、竣工(しゅんこう)は2026年上半期を予定する。太陽光発電設備の導入などを進め、「地域の脱炭素化などに向けリーダーシップを発揮する新本店としたい」としている。
同行によると、現本店は1965年に竣工し、老朽化が進んでいた。加えて、企業に対するコンサルティングやM&A(合併・買収)の支援など近年は業務内容が多様化し、現本店の構造では部署間の連携などで一部支障が出ていたという。災害時の事業継続計画(BCP)強化の観点から防災機能の向上を図るとともに業務運営の効率化に向け、建て替えを決めた。
新本店ビルは鉄筋コンクリート造り6階建て、延べ床面積8100平方メートル。昨年末まで車庫や一部の営業部署を構えていた西館の跡地と、隣接する駐車場に建設する。
新たに太陽光パネルや省エネルギー設備を導入するなどし、年間の1次エネルギー消費量を50%以下まで削減する建物「ZEB Ready(ゼブレディ)」の認証を目指す。
新本店ビルの完成後、現本店を取り壊し、跡地は駐車場にして27年中の利用開始を計画する。建て替えに伴う営業への支障はないとしている。
同行は「持続可能な地域社会を目指す姿勢を具現化し、地域に開かれた『ランドマーク』となる新本店を目指す」としている。