長年サインツを支援するスペインのビールブランドがフェラーリを離れる。マクラーレンF1と再提携

 長年カルロス・サインツの個人スポンサーを務めているスペインのビールブランド『エストレージャ・ガリシア0.0』は、この3年間はフェラーリとの提携下にあったが、ふたたびマクラーレンF1チームのスポンサー群に加わった。それと入れ替わる形で、以前はアストンマーティンと提携していたイタリアのビールブランド『ペローニ』が、フェラーリのノンアルコール飲料パートナーを引き継ぐことになった。

 エストレージャ・ガリシアは、F1でサインツと長年にわたり関係を築いてきており、2013年のGP3時代から彼をサポートしてきた。F1への同社の関与は2015年にトロ・ロッソから始まり、ルノー、マクラーレン、そして最後にフェラーリへと続いた。

2016年F1第5戦スペインGP 『エストレージャ・ガリシア0.0』のイベントに参加したカルロス・サインツ(トロロッソ)

 しかし、昨年にフェラーリが『アサヒヨーロッパアンドインターナショナル・リミテッド』と複数年にわたる契約を発表したことで、エストレージャ・ガリシアとフェラーリのパートナーシップは終了した。このためエストレージャ・ガリシアは代わりのパートナーを探すことになり、最終的にマクラーレンの下に戻ることになった。

 マクラーレン・レーシングのパートナーシップ&アクセラレーター担当エグゼクティブ・ディレクターを務めるマット・デニントンは、次のようにコメントした。

「エストレージャ・ガリシアをふたたびマクラーレン・レーシング・ファミリーに迎えることをうれしく思う。我々は2019年から2020年まで素晴らしい提携関係にあった。これからともに旅を続けることができるのは喜ばしいことだ」

「来シーズンに向け、昨年の好調な勢いをさらに発展させることに胸を踊らせている。エストレージャ・ガリシアとともにレースに出るのは素晴らしいことだ」

 エストレージャ・ガリシアのチーフマーケティングオフィサーを務めるホセ・カバナスは次のようにコメントした。

「我々の国際化プロセスの一環として、顧客とならんで素晴らしいパートナーを持つことは、成功のための重要な要素だ。マクラーレン・レーシングとエストレージャ・ガリシアは信頼性、クラフトマンシップ、イノベーションといった共通の価値観を持っているだけでなく、両社が行うすべてのことにおいて差別化への力強い精神と型にはまらない姿勢を共有している」

「マクラーレンとともにF1の旅の新しい章を始めることに興奮しているし、シーズン中に乾杯できる素晴らしい出来事があると確信している」

マクラーレンの2024年型F1マシン『MCL38』のカラーリング

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