国立奈良教育大学附属小学校 授業時間不足など不適切な指導

奈良市の国立奈良教育大学附属小学校で、学習指導要領に示されている授業時間が不足するなど、不適切な指導があったことが明らかになりました。

「国立大学附属学校として、国民からの信頼を裏切ることになり、心よりおわび申し上げます。」

奈良教育大学附属小学校によりますと、国語では、3年生以上で必須の「毛筆による書写の時間」が全く設けられず、年間30時間不足していました。音楽では、全学年で必須となっている国歌「君が代」が6年生以外では指導されておらず、道徳は学年ごとに実施すべきところを全校集会で行うなど、9つの教科などで不適切な指導が行われていたということです。また、図画工作では教科書が全く使用されず、独自のプリントなどが用いられていたということです。2023年5月、外部から指摘があり、調査委員会を設置し、今年度と昨年度の教育課程について調査する中で明らかになりました。原因としては、各教科等の年間指導計画の立案が不十分であったことや、校長の意向に職員が協力的でなかったことなどが考えられるとし、今後はチェック体制を強化するなど、再発防止に取り組んでいきたいとしています。なお、在校生および卒業生に対しては、オンライン補習などを実施するとしています。

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