香港は国際投資家の理想的な選択肢

陳茂波・財政長官は1月14日、世界経済フォーラム年次総会に出席するためスイスのダボスへ赴いた。15日付香港各紙によると、陳長官は公式ブログで「香港の資本はいまだ純流入状態にあり、国際投資市場は最も費用対効果の高い収益機会を模索している。過去の数字には着眼せず、より重要なのは将来の成長の可能性である。香港市場に精通している多くの国際投資家は、香港が最も理想的な選択肢の一つであることに同意しており、世界経済フォーラムで投資家に最新の動向と機会を紹介したいと考えている」と述べた。 さらに香港が過去1年間に3.2%の経済成長を記録したと指摘し、策定中の予算案については持続可能な財政について「頭がいっぱい」だと述べた。また陳長官は「新型コロナ流行の終息に伴い、香港は徐々に各地への便利な旅行を再開している。昨年は香港を訪れる観光客の数も徐々に回復している。年間を通じて香港を訪れる観光客の数は約3400万人だった」と述べた。全体的な経済状況も昨年の初めに比べて改善しており、多くの新たな機会があり、新たな開発が徐々にトレンドとなり、実を結び始めていると指摘した。

陳長官は、中国本土の経済指標は昨年第4四半期から改善を続けており、12月の「中国銀行間債券市場メカニズム」への外資流入額は2510億元増加し、単月では過去2番目に増加したと指摘。市場センチメントは徐々に改善しており、世界的な高金利環境と複数の外部逆要因に直面して、投資機会はより魅力的なものとなっているという。香港の預金総額は約16兆ドル、前年同期比4.1%増加、今年の預金総額は5%以上増加する見込み。昨年は約2500億ドルの資金が「南向通」を介して香港株式市場に流入し、この数字は資金が依然として「純流入」状態にあることを反映しているとの見方を示した。

陳長官はまた、特区政府が人工知能やデータサイエンス、生物医学、金融技術、グリーンファイナンス、さらには第三世代インターネットに至るまで、香港のイノベーションとテクノロジー産業の発展を精力的に推進してきたと指摘。エコシステムが徐々に形成され、多くの主要企業が香港に徐々に進出するにつれて、質の高い投資機会を求めて多くのプライベート・エクイティ・ファンドやベンチャー・キャピタル・ファンドも香港に引き寄せられたという。陳長官は、世界経済フォーラム年次総会では、世界中の政治、経済、金融の指導者に香港の最新の発展状況と機会、本土の経済状況と発展の方向性を紹介すると述べた。

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