ハンドルのない「自動運転」の車がまちを走る 広島市呉市で実証実験

まちの新たな交通手段を探るため、呉市で1月18日から自動運転の車を使った実証実験が始まります。最大の特徴は車に”ハンドルがない”こと。その乗り心地とは。

呉市中心部に登場した自動運転の車。18日から一般の人が乗車する実証実験が始まるのを前に、関係者による試乗会が開かれました。最大の特徴は、”ハンドルがない”ことです。車体に取り付けられたセンサーで人や車を検知し、ブレーキも自動です。

■小池悠太記者

「乗り心地は普通の車なんですが、ハンドルがないということで不思議な感覚になります。オペレーターがコントローラーを持っていますが、操作はしていません」

実証実験はJR呉駅前の再開発の一環で新たな交通手段を探るため、呉市や国などが行うものです。定員は8人で、呉駅を経由する約2・2キロを1日6便周回します。

■呉市・新原芳明市長

「これが市内を走るとなるとワクワクするなと思いました。観光客にも呉のまちをゆっくり見てもらって楽しんでもらえるんで」

今後、目指すのは遠隔操作による無人運転です。高齢者の移動支援や運転手不足の解消に期待がかかります。

■呉市・呉駅周辺事業推進室 林通宏担当課長

「みなさんに新しい車両を見て体験して知ってほしい。楽しく安全で便利なまちになるようにチャレンジを続ける」

実証実験は今月21日まで。乗車するためには、予約が必要で、すでに残りわずかとのことです。

《2024年1月17日放送》

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