京都の中学校で「新春カルタ会」30年続く伝統行事、百人一首で熱戦

読み上げられた上の句に素早く反応し、身を乗り出して札を取る生徒たち(京都府京丹波町市場・和知中学校)

 京都府京丹波町市場の和知中学校で「新春カルタ会」が開かれた。3学年36人が百人一首で熱戦を繰り広げ、日本の伝統文化に親しんだ。

 国語の学習につなげようと、同中学校で30年以上前から続く伝統行事。1月11日の本番では、昨年末に学年ごとに実施した「番付戦」の順位を元に対戦が組まれ、3回戦まで行った。

 教員が1首ずつ読み上げると、生徒たちは真剣な表情で札を探し、身を乗り出して「はいっ」と手を伸ばした。素早い反応で先を越され、悔しそうな表情を見せる生徒もおり、教室内には終始熱気が立ちこめていた。

 優勝した3年生の女子生徒(14)は「昨年は4位だったので優勝できてうれしい。他学年との交流もできて楽しかった」と笑顔を見せた。

© 株式会社京都新聞社