新システム「TED」業務効率化に貢献 花巻のプロフェクトが開発

各持ち場に設置されたモニターを見て次の作業を確認する石神製作所の従業員

 花巻市中根子のシステム開発プロフェクト(資本金1千万円、阿部志郎社長)は、中小製造業向けの総合生産管理システム「TED」を開発した。受注から製造工程の進行、出荷、入金までを全社員が把握でき、導入企業の業務効率化に貢献している。既に県内外の25社が導入した。

 同市中根子の石神製作所には各持ち場に、高さ1メートルほどのモニターがある。画面には納期順に製品名や個数、発注元などが示される。従業員は1人1台の端末を所持。製造開始と完了を入力することで、作業の進行を全端末から確認できる。

 技術営業グループサブリーダーの加藤伸泰さんは「製造原価も把握でき、最適な価格で営業できる。加工側も必要な情報がその場で入手できるため、無駄なく優先する仕事に集中できる」と効果を語る。

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