子育て世帯向け集合住宅 茨城・つくばみらい市 移住定住促進へ57戸整備

子育て世帯向け集合住宅の完成予想図(つくばみらい市提供)

移住定住の促進や地域活性化を目指し、茨城県つくばみらい市は同市板橋の市立わかくさ幼稚園跡地に新婚や子育て世帯向けの市営集合住宅を整備する。2025年1月からの入居開始を予定している。

わかくさ幼稚園は園舎の老朽化などにより、20年9月に統廃合で閉校した旧三島小に移転した。跡地活用として集合住宅の整備構想が浮上した。

整備するのは3階建ての2棟57戸。敷地面積は約1万平方メートル。このほか、遊具などがある広場や駐車場、防災倉庫を併設した集会施設、宅配ボックスも設置される。隣接地には認定こども園も整備される方針だ。

入居対象は、新婚世帯か18歳未満の子どもがいる子育て世帯。加えて、月の所得が15万8千円を超え48万7千円以下であることが条件となる。子ども全員が18歳になるまで住み続けることができる。入居募集は今年4月から始める。

総事業費は約21億6千万円。民間資金活用による社会資本整備(PFI)も活用し、特別目的会社「つくばみらいタウン」が整備や管理を担う。

16日に起工式が開かれ、市関係者や地元住民が工事の安全や建物の完成を祈願した。式典に参加した小田川浩市長は「市の一つのモデル地区にしていきたい。にぎわいのあるエリアになってくれれば」と話した。

起工式でくわ入れする小田川浩市長=つくばみらい市板橋(つくばみらい市提供)

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