ブルージェイズがジャリエル・ロドリゲスと4年3200万ドルで合意

日本時間1月18日、野球リポーターのフランシス・ロメロ記者が報じたところによると、ブルージェイズはキューバ出身の右腕ジャリエル・ロドリゲスと4年3200万ドルの契約を結ぶことで合意に至ったようだ。ただし、米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者は入国管理の問題がまだ残っていることを報じており、米スポーツ専門チャンネル「ESPN」のエンリケ・ロハス記者によると、ロドリゲスはドミニカ共和国から米国に入国するためのビザを待っているところだという。

移籍情報サイト「MLBトレード・ルーマーズ」はオフシーズン開始時点に公開した「FA選手トップ50」において、ロドリゲスを28位に置き、契約規模を4年3200万ドルと予想。ロメロ記者が伝えている金額が正しければ、同サイトの契約規模の予想は見事に的中したことになる。

ブルージェイズがロドリゲスの獲得に動いたのは、先発・ブルペンとも層がそれほど厚くないためだ。先発陣はケビン・ゴーズマン、ホセ・ベリオス、クリス・バシット、菊池雄星で5枠中4枠が当確。5番手には2022年に16勝を挙げたアレック・マノアが入る予定だが、昨季の大不振から復活できる保証はない。有望株リッキー・ティードマンも控えているが、マイナーAAA級でまだ1試合の登板経験しかなく、メジャー昇格にはもう少し時間がかかるだろう。マノアが復活できなかった場合に先発5番手を任せられる人材を欠いており、リリーフもこなせるロドリゲスの獲得に動いたのだと思われる。

今季終了後には先発の菊池、リリーフのジミー・ガルシア、トレバー・リチャーズがFAとなるため、さらに投手層は薄くなる。ロドリゲスが2023年シーズンに全くプレーしていないことを考えると、今季いきなりフルシーズン先発を務めるのは難しいと思われるが、菊池が抜ける来季からは先発ローテーションの一角として起用したいという思惑があるとみられる。リリーフの適性は日本球界で証明済みのため、ブルージェイズのフロント陣は「先発がダメならリリーフで使えばいい」と考えているのだろう。少なくとも今季に関しては、先発とリリーフを兼任するスイングマンとしての起用が有力だ。

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