民家や路地裏、街並み変化30年 茨城・土浦 モノクロ写真展 愛好家200点

自身の作品を来場者に説明する高畑徹伸さん=土浦市大和町

茨城県土浦市を題材にした写真展「ツチウラ・モノクローム」が、同市大和町の土浦市民ギャラリーで開かれている。約30年前から現在までの市内の街並みや日常風景を写した作品約200点が並び、被写体の存在感や質感などを鮮明にするモノクロならではの表現が楽しめる。2月12日まで。

展覧会は同ギャラリーが主催した。時代の流れとともに変化する同市の街並みを振り返りつつ、色彩を除くことで、新鮮な視点で観賞してもらおうと企画した。作品を募集したところ、主に市内で活躍する写真愛好家12人から203点が寄せられた。

会場には、民家や路地裏といった身近な風景を切り取った作品が多く並ぶ。JR土浦駅前で1997年にオープンしたイトーヨーカドー土浦店(2013年に閉店)の様子や、駅前再開発の風景など、今では見ることのできない景色を写した作品もあり、同市の歩みを振り返ることができる。

出品者の1人、高畑徹伸さん(80)は「モノクロだからこそ、さまざまな感じ方ができる。作品はカメラマンの地元愛が読み取れるものが多く素晴らしいので、ぜひたくさんの人に見てもらいたい」と話した。

入場無料。開館時間は午前10時~午後6時、月曜休館(祝日を除く)。問い合わせは同ギャラリー(電)029(846)2950。

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