日米首脳会談、4月10日軸 首相の訪米、3月から先送り

バイデン米大統領、岸田文雄首相

 日米両政府が岸田文雄首相の国賓待遇による訪米を4月に先送りし、4月10日を軸に首相とバイデン大統領の首脳会談を実施する方向で調整していることが分かった。複数の関係者が18日、明らかにした。当初は3月上旬の訪米を模索したが、バイデン氏が3月7日に一般教書演説をする日程が決まり、難しくなった。

 首相はバイデン氏と会談し、日米同盟を一層深化させる意向を伝え、経済安全保障、宇宙・サイバーなどの分野で結束を示す考え。滞在中に米議会などでの演説や、首都ワシントン以外への訪問も検討するとみられる。

 米国では、3月5日の火曜日が大統領選の党員集会や予備選が集中する「スーパーチューズデー」に当たる。日本側も3月は2024年度予算案の審議があり、こうした予定も考慮された。

 国賓待遇での首相訪米が実現すれば、オバマ政権下だった15年の安倍晋三氏以来。

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