「月桃の香り嗅ぐとムーチーの日が来たな」 沖縄、きょう鬼餅の日 子どもの無病息災を祈る

サンニンの葉の香りが漂う中、忙しそうにムーチーを作る職人=17日、那覇市・末廣製菓(金城健太撮影)

 旧暦12月8日に当たる18日は子どもらの無病息災を願うムーチー(鬼餅)の日。那覇市松尾の末廣製菓では17日、月桃(サンニン)の葉の香りに包まれた工場で、職人がフル稼働で餅を葉に包んでは蒸す作業に追われた。18日までに約4500個を作る。

 多良間島産の黒糖を使った黒糖味や紅芋味など全5種を販売。下地玄旬代表(70)は「月桃の香りを嗅ぐとムーチーの日が来たなと感じる。皆さんの健康と景気が良くなるように願いながら作っている」と語った。

 店頭にはムーチーを買い求める客が列をつくった。長男の咲来ちゃん(1)を抱いて並んだ那覇市の神里綾子さん(41)は「親戚が集まって、長男の初ムーチーを祝うのが楽しみ」と笑顔を見せた。(社会部・榧場勇太)

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