ヤンキースがブルペン補強を狙う スティーブンソンとネリスが候補

マーカス・ストローマンを獲得して念願の先発補強に成功したヤンキースは、次なる補強としてリリーフ投手市場に目を向けているようだ。パドレスからFAとなっている球界屈指のクローザー、ジョシュ・ヘイダーに興味を示していることが報じられているが、ヤンキースが獲得を狙っているのはヘイダーだけではない。レイズからFAとなったロバート・スティーブンソン、アストロズからFAとなったヘクター・ネリスの両右腕にも興味を示しているとみられる。

日本時間1月18日、MLBネットワークのジョン・ポール・モロシ記者はヤンキースがスティーブンソンの獲得を狙っていることを報じた。その一方で、ネリスの獲得に興味を示していることも明らかになっている。両右腕ともFA市場に残るリリーフ投手のなかではトップクラスの右腕であり、ヤンキースは不安の残る先発陣をサポートするために、ブルペンを強化することを考えているのだろう。

現在30歳のスティーブンソンは、かつてトップ・プロスペクトとして期待された選手だったが、先発投手としては大成できず、メジャー4年目の2019年にリリーフ転向。レッズ時代の2019年とロッキーズ時代の2021年に防御率3点台をマークしたこともあったが、2022年は58試合で防御率5.43に終わった。昨季もパイレーツで18試合に登板して防御率5.14と冴えないピッチングが続いていたが、6月にレイズへ移籍すると、スライダーをカッターに改良したことで一気にブレイク。移籍後は42試合に登板して3勝1敗1セーブ、9ホールド、防御率2.35、被打率.138、WHIP0.68、奪三振率14.09という素晴らしい成績を残し、一気に評価を上げた。

現在34歳のネリスは、セットアッパーないしクローザーとして活躍した実績を持ち、メジャー通算89セーブ&111ホールドを記録。昨季はアストロズで71試合に登板し、6勝3敗2セーブ、31ホールド、防御率1.71、被打率.174という自己ベストのシーズンを過ごした。スプリッターを武器としているため、奪三振率も高く、メジャー通算で11.24を記録。現在の勢いという面ではスティーブンソンのほうが上だが、実績と経験という面ではネリスが大きく上回る。なお、ネリスは3年契約を希望していることが報じられている。

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