能登へも祈り 阪神・淡路大震災から29年 追悼の灯「ともに」

6434人が犠牲となった阪神淡路大震災から、1月17日で29年となりました。兵庫県や都内で追悼の行事が営まれ、能登半島地震の犠牲者にも祈りが捧げられました。

兵庫県神戸市の「東遊園地」で開かれた「1.17のつどい」。地震が発生した午前5時46分に合わせて、訪れた約6000人が黙とうを捧げました。

参加者:「ご近所に亡くなった人もいるし、ご冥福を祈って。おかげでここまで生きているのだから感謝しなければいけないなと思って」

約7000本の灯篭に火がともされ、浮かび上がった「ともに」の文字。これは今月1日の能登半島地震以降、実行委員会に多く寄せられた「一人ではない」「共に助け合おう」という声が反映されているということです。

記者:「日比谷公園でも1.17のつどいが行われています」

「1.17のつどい」の東京会場となった日比谷公園でも、キャンドルで「ともに」の文字が作られ、午後5時46分に黙とうが捧げられました。

神戸市須磨区で被災:「この年月は夢中であっという間に過ぎたような感じがします。(能登は)本当に毎日つらいと思いますけど、神戸も乗り越えることができたので、頑張ってくださいとしか言えないです」

神戸市須磨区で被災:「神戸で災害ボランティアに来て下さったみなさんの姿は大変拝見したし、落ち着いたら私もボランティア行くつもりだが、頑張りすぎず踏ん張ってください」

母親が被災(12歳):「私の母が1.17の阪神淡路大震災に遭って、こういうことがあったというのを忘れてはいけないと思っていて。今、母の世代からバトンが来ているので、受け取って次の世代に回したいから、なるべく話が聞きたいです」

震災発生から来年(2025年)で30年という節目を控える中、被災者らの高齢化が進み、当時の状況を知らない世代も増え、改めて震災の経験や教訓を引き継ぎ、今後想定される大災害に向けて生かすことが課題となっています。

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