共産、志位委員長交代へ 後任に田村氏有力、女性初

共産党の志位和夫委員長

 共産党は18日、静岡県熱海市で開会中の第29回党大会で志位和夫委員長を交代させる方向で最終調整に入った。午後に正式決定する。交代すれば2000年11月以来、約23年ぶりとなる。党関係者が明らかにした。後任には田村智子政策委員長の就任が有力視される。女性初の委員長となる。

 志位氏は1990年に35歳で書記局長となり00年に委員長就任。党運営の中枢を担ってきた。党内では、国政選挙で野党共闘路線を推進した手腕を評価する一方、歴代最長の在任期間に対し世代交代への期待も高まっていた。

 田村氏は10年参院選で初当選。19年に「桜を見る会」問題に火を付け、20年の前回党大会で女性初の政策委員長に就任した。今回の党大会では大会決議案の起草責任者と報告者を務めた。

 共産大会は18日が最終日で、次期衆院選に向け、野党共闘の再構築を目指す方針を盛り込んだ大会決議を採択した。午後に幹部人事を決める。17日の議事では、不破哲三前議長は党の方針や運営に決定権を持つ中央委員に就かず、名誉役員となる人事案が示された。

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