BEAT AX Vol.2 横浜アリーナにて2Daysで開催!

「グローバルアーティストによる音楽の祭典」をコンセプトとした、日本テレビ主催の新たな音楽イベント「BEAT AX」。大成功となった12月23日開催の「Vol.1」に続き、早くもその第二弾となる「BEAT AX Vol.2」が、神奈川・横浜アリーナにて、1月16日、17日の2Daysで行われた。本稿ではそのDay1をレポートする。

Day1のトップを飾ったのはWATWING。このイベント前日にデビュー4周年を迎え、そのキャリアを確かなものにしている6人は、勇壮なマーチングビートを、たくましいダンスで表現する「Runway」からライブをスタートさせた。そして客席に伸びたセンターステージへと進み、拡声器を手にしての「WATW”ing”」、ポップなビートに乗せてメンバーそれぞれがラップを披露し、その個性を形にする「WAIT A MINUTE!」と、テンポよくライブを進めていく。MCに続いて「ノンストップで行きましょう!横浜!」というコールから、90sハウスをイメージさせるトラックと、軽やかなダンスとカラフルなヴォーカルが心地よい「Let’s get on the beat」、リスナーを勇気づけるようなメッセージを鮮やかに歌い上げる「HERO」と、2月に行われる初の単独武道館公演への期待もしっかりと高めるステージを展開した。

ドラマティックなフォーメーションダンスと、情熱的なボーカルで彩られた「Fire」に乗せてステージに登場した8人組グループ、MAZZEL。そのままスウィングしたビートも印象的な「Carnival」へと進み、その熱をしっかりと高めていくパフォーマンスを、オーディエンスは赤いサイリウムで照らした。そして会場のクラップに導かれるように始まった「CAME TO DANCE」では、それまでのシリアスな空気を一変させるような自由度の高い、オーディエンスと共に楽しむようなパフォーマンスで、横アリを一体にしていく。3月20日リリースの1stアルバム「Parade」から先行配信される楽曲で、この日が初披露となる「Waterfall」でのハードなダンス、メンバーが肩を組んでのジャンプがキュートな「Holiday」に続き、ラストは彼らの原点である「MISSION」を披露。彼らの「これまで」と「これから」を短い時間の中で表現した。

辻岡義堂アナウンサーが進行する「&TEAM学園」の公開収録パートでは、&TEAMとENHYPENが登場。総勢16名によるゲームでの、普段は見せない姿に、大きな拍手と歓声が起こった。

緩めたネクタイや着崩したジャケットなど、ティーンエイジャーの放課後のような親しみやすいファッションで登場したのは、6人組グループ、BOYNEXTDOOR。メロウなアーバンポップに、甘やかなヴォーカルが映えるバラード「Crying」からスタートしたパフォーマンスで、会場には柔らかな空気が広がっていく。「『BEAT AX』、盛り上がってますか。熱気がすごいですね」と日本語で呼びかけるBOYNEXTDOOR。扉を使ってのパフォーマンスも可愛らしい「One and Only」、ポップロックなサウンドに青春の情景が描かれる「But I Like You」と、軽やかにステージは進んでいく。そしてくじを引き、メンバー同士でその魅力を語り、「愛の告白」をするパートでは、その友愛の言葉に会場からは歓声が上がる。ラストは「ABCDLOVE」で締め、デビューから半年強でありながら、その実力の高さを全6曲にパッケージし、充実のライブを終えた。

&TEAMとWATWINGによるダンスコラボが披露されたバラエティブロックに続き、ライブのバトンは9人組グローバルグループ、&TEAMへ。イントロに続き、彼らのストロングポイントである、一糸乱れぬシンクロダンスが強く印象に残る「Scent of you」を披露し、会場を一気に&TEAMのカラーに染め上げる。そしてメンバー同士の複雑な連携とアクロバティックなフォーメーションダンス、疾走感のある楽曲を駆け抜けるように披露する「FIREWORK」、エモーショナルなヴォーカルが胸に迫る「Under the skin」とタフなライブを展開。MCに続いて&TEAMのアイデンティティである結束の力を表現した「Dropkick」、キュートな振り付けを会場が一体となって踊る「チンチャおかしい」とカラフルな楽曲に続き、最後は「War Cry」で&TEAMの持つハードな側面を提示し、彼らの持つ多面的な魅力がこれからどのような光を放つのか、しっかりと期待させるライブを構成した。

絶叫のような大歓声に包まれて登場し、その声に応えるようなエネルギッシュな「Blessed-Cursed [Japanese Ver.]」でライブをスタートさせた7人組グローバルグループ、ENHYPEN。初のワールドツアー「MANIFESTO」ぶりの横浜アリーナを懐かししむトークを交えたMCに続き、「ENHYPENのダークな魅力をお見せしたいと思います」という言葉から披露された「Drunk-Dazed [Japanese Ver.]」での、ソロとフォーメーションの両面で見せる表現力の高さや、「Bite Me [Japanese Ver.]」でのダークファンタジーのような圧倒的なオーラで、オーディエンスの心を一気に掴んでいく。そして「次は僕たちにとってとても大切な曲です。愛や感謝を込めて歌うので、一緒に歌ってください」というメッセージに続き、想いのこもった歌声が響き渡った「BLOSSOM」、ステージ全体を使ってオーディエンスとコミュニケーションを取る「Go Big or Go Home」と、更に会場とENHYPENとの一体感は強くなっていく。続くMCでは「BLOSSOM」をオーディエンスと共にアカペラで歌うという感動的な光景に続き、「今年も日本にもたくさん来られるように頑張るので、また遊びにきてくださいね。約束!」という言葉から、ラストは「Sweet Venom」。鳴り止まない拍手と歓声のなか、名残惜しそうに会場に手を振り続け、「おやすみなさい、愛してる!」「ここまで、ENHYPENでした」という挨拶でステージを後にし、Day1は興奮のうちに幕を閉じた。

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