「いま僕はココにいます」Vol.180 UAE編

ことしもよろしくおねがいします!新年はドバイからスタート

人は彼のことを“旅人ゴルファー”と呼ぶ。川村昌弘・30歳。2012年のプロデビューから活躍の場を海の向こうに求め、キャリアで足を運んだ国と地域の数は実に70に到達した。キャディバッグとバックパックで世界を飛び回る渡り鳥の経路を追っていこう。

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2024年はUAEから戦いをスタートさせます

プロゴルファーの川村昌弘です。
いま僕はドバイにいます。

DPワールドツアー(欧州男子ツアー)は18日(木)から、アラブ首長国連邦(UAE)で「ヒーロー ドバイ デザートクラシック」(エミレーツGC)が行われます。僕にとっては新年初戦。そして昨年11月にスタートしたシーズンの最初の試合にもなります。

タイトなエミレーツGC...パー5の3番の狭さ、伝わるでしょうか

18年秋の予選会を通じて参戦した欧州ツアーも気づけば今季で6年目。昨年までのここ3年は初戦が同じUAEでも試合会場はアブダビ(HSBC選手権)でした。あちらのヤスリンクスは視界が開けたシーサイドコースで、今週は趣がちょっと違います。エミレーツGCは中東のゴルフ場にしては木々も多めのタイトなつくりで、「いきなりこのコースから始まるのか」という気持ちでシーズンに入ります。

兄貴分の谷口プロ(左)、谷原プロ(右)と一緒に

先週のうちにドバイに入り練習を重ねてきました。同じく中東で調整中の谷原秀人プロ、谷口拓也プロと一ノ瀬優希プロ夫妻と恒例のバーベキューもしてガソリンは満タン。たっぷりタレに付け込まれた牛肉に、ホイルでくるまれた“ちゃんちゃん焼き”にアヒージョ…。おつまみから何から、ドバイで一番おいしい“焼肉店”はここにある気がしてなりません。

18番ホールには大きなギャラリースタンドが

昨年は10月から米ツアーの予選会に挑戦し、競技は多くこなしてきましたが、普段の試合となると約3カ月ぶりになります。たくさんのギャラリーに囲まれたビッグトーナメントのスタートはワクワクします。ことしは観覧スタンドもいっそう大きくなって、雰囲気も天気も最高。気持ちよく長い一年の始まりを迎えられそうです。

序盤戦は中東での試合が続きます

「もう何年、言っているんだ」と考えたくなりますが、ことしも目標は欧州ツアーでの初優勝。その思いは年々強くなっています。得意と言えたり、手ごたえを感じられたりしたコースも増えていく中で、新しいゴルフ場に行けるのも楽しみ。

中でも、9月に北アイルランドで行われる「アムジェン アイルランドオープン」の会場、ロイヤルカウンティダウンGCはずっとプレーしてみたかったコース。1889年に開場したアイルランド最古のゴルフ場のひとつなんです。2024年も世界各地からコラムをお届けします。どうか応援よろしくお願いします!

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