月面着陸、20日未明に挑戦 発想転換「転ばせる」、JAXA

探査機「SLIM」の実機(JAXA提供)

 宇宙航空研究開発機構(JAXA)の探査機「SLIM(スリム)」が20日未明、成功すれば世界で5カ国目となる月面着陸に挑む。月の地形は複雑なため、不安定な斜面でも安全に着地できる2段階着陸を採用。発想を転換し、あえて最初から「転ばせる」奇抜な方法で成功を目指す。

 着地するのは月の赤道南側にある「SHIOLI(シオリ)」と呼ばれる小さなクレーター付近。スリムのチームが、歴史のターニングポイントに挟まれる「栞」となるよう願いを込めて国際天文学連合(IAU)へ提案し、承認された。

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