【プロ野球参入】ハヤテ本拠地の愛称は「ちゅ~るスタジアム清水」に 課題はアクセス?地元は賑わい創出に期待(静岡市)

プロ野球ファームリーグに参入する「くふうハヤテ」の本拠地となる清水庵原球場の命名権を、静岡市清水区の「いなば食品」が取得し、締結式が行われました。球場の新しい愛称は「ちゅ~るスタジアム清水」になります。

「球団名は『くふうハヤテベンチャーズ静岡』としました」

16日にチーム名を発表するなど、3月のシーズン開幕に向け急ピッチで準備を進める「くふうハヤテベンチャーズ静岡」

18日に締結式が行われたのは、その本拠地となる清水庵原球場の命名権=ネーミングライツについて。パートナーが静岡市清水区の「いなば食品」に決まりました。

(いなば食品 稲葉敦央 代表取締役)

「話を聞いていたら我々がやらなくてはいけないと思った。静岡市の由比で生まれて小・中・高とお世話になって、会社も由比の街にあって、地元のことを片時も忘れることはありません」

「いなば食品」は缶詰商品を中心に展開する食品メーカーで、犬猫用のペットフード「ちゅ~る」シリーズを国内外に広く展開しています。

清水庵原球場の愛称は「ちゅ~るスタジアム清水」となり、契約金額は年間7150万円。1月25日から5年間の契約です。

チームを運営する「ハヤテ223」の杉原社長は「ちゅ~る」と名付けた球場で、犬や猫と楽しめるイベントも検討したいと話しました。

(ハヤテ223 杉原行洋 社長)

「ワンちゃんも猫ちゃんも、子どもたちの声があふれる球場にしたというのはそもそもの願い。地域に活力をもたらすようなイベントをしていきたい」

今後、球場内には「いなば食品」のロゴや看板が10か所程度設置される予定です。

(永見佳織キャスター)

「くふうハヤテベンチャーズ静岡の本拠地・清水庵原球場にやってきました 。25日からは“ちゅ~るスタジアム清水”に愛称が変わります。地元のみなさんは“くふうハヤテ”がくることをどう思っているのでしょうか。地元のみなさまの思い、課題に迫ります」

JR清水駅から約5キロ離れた場所にあり、新東名 清水連絡路のインターチェンジに近い「清水庵原球場」内野席は約4000席あります。球場の地元「庵原地区連合自治会」の山梨会長は「地元の賑わい創出に期待している」と話します。

(庵原地区連合自治会 山梨滋已 会長)

「それなりにあるのかもしれないですけど、1試合平均で1000人とか2000人とか、そういう程度であれば、そんなひどい渋滞は起こらないだろうなとは思う」

しかし、駐車場の台数については不安はあると言います。

(庵原地区連合自治会 山梨滋已 会長)

「絶対足りないですね。市のスポーツ振興課が一生懸命、駐車場の工夫をしてくれている。昨日も市役所の人が来てくれた。初戦の開幕の時は、やっぱりキャパオーバーの台数が押し掛けて、かなり地元も困るかもしれないという話で。平常の月になれば、特にそういうことはないんだろうと。駐車場も当面足りる体制はできているという話を聞いてます」

球場のすぐ近くにあるこちらのお寺では「寺の駐車場を開放する」と話します。

(一乗寺 丹羽崇元 住職)

「なんでも協力したいなというふうに思っておりまして、球場の臨時駐車場が飽和になってしまった時は、このお寺の駐車場も補助として使っていただけたらなとは思っております」

Qこの駐車場で最大何台ぐらい止められるんですか?

「止め方にもよりますけど、通常だと50~60台は入ります。整理すれば、100台ぐらいまでは対応できるのかなと思ってます」

球場を取り巻く環境は、地域住民の協力のもと前進することになりそうですが、一方で、アクセスには課題が残ります。

(永見キャスター)

「球場にもっとも近いバス停が、こちらの清水庵原球場入口になります。問題はバスの本数、一時間に1本から2本、ない時間もあります。バスの本数の少なさが懸念されている一つです」

これらの課題に対応するため、清水庵原球場を所有する静岡市は、シャトルバスの運行や、試合開催時に周辺施設の駐車場を利用させてもらうなどを検討をしているいうことです。

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