社員15人の千曲市の会社が、2年連続となる基本給7%アップとボーナス10%アップを決めました。背景には物価高がありますが、思い切った賃上げはなぜ実現するのでしょう?
■長野セラミックス・佐藤義雄社長
「ベースアップしてみて、あとは社員を信じる」
そう言い切った「長野セラミックス」の佐藤義雄社長(81)。会社の前の看板には「7%ベースアップ」の文字!製造・販売を手掛ける
「セラミックス」の原料はほぼ輸入に頼っています。ウクライナ侵攻やパレスチナ問題など不安定な世界情勢。円安の影響で上昇する仕入れ値…。業界にとって厳しい状況ですが…
■長野セラミックス・佐藤義雄社長
「物価、高いじゃないですか」「ちょっと7%ではベースアップが足らないかもしれないけど、出来る限りの数字は出したつもりです」「社員も私も頑張る」
「7%ベースアップ」だけではありません。「10%ボーナスアップ」も2年連続となります。さらに、毎月3万円の「物価上昇手当」は、
おととし7月から今月で19カ月連続です。
■入社12年目・30代男性
(Q給料はどのくらい上がっていますか?)「ハハハハ」
こちらの社員は子どもが3人いるそうで…
■入社12年目・30代男性
「(子どもが)小さいのでおむつとかミルクを使ったりしているので、非常に助かっています」「(賃金を)上げてもらっている分、何か貢献しなければいけないということでプレッシャーは感じますけれど。実績によって(賃金は)上がるので楽しみながらやらせてもらっています」
賃上げが社員のモチベーションアップにつながり、昨年度決算で売り上げは30%、利益は12%増となりました。
■入社11年目・30代女性
「感謝の気持ちも込めてさらにやっていこう(働こう)という気持ちになります。」
7%ベースアップなど賃上げについて、佐藤社長は「社員の張り切りがあれば来年も」としています。