鎮魂の竹灯籠、役目を終え撤去 「1.17」30年目の朝 神戸・東遊園地

ボランティアらの手で片付けられる竹灯籠と紙灯籠=18日午前、神戸市中央区加納町6,東遊園地(撮影・笠原次郎)

 阪神・淡路大震災の発生29年を刻んだ追悼行事から一夜明けた18日午前、神戸市中央区の東遊園地では「1995 ともに 1.17」の形に並べられた竹灯籠などの撤去作業があった。

 ボランティアら約50人が約1時間かけ、竹灯籠や紙灯籠を一つずつ回収していった。神戸市役所の24階展望ロビーから見下ろすと、撤去後の地面にかすかに残った文字の輪郭は降り出した雨にぬれ、消え去った。

 震災は同日、発生から30年目に入った。(笠原次郎)

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