全国男子駅伝 石川県チームが広島入り 避難所生活の選手も…「元気に走っている姿を」

能登半島地震で甚大な被害を受けた石川県。支援の輪が広がる中全国男子駅伝に出場する石川県チームが広島入りしました。

県人会のメンバーに出迎えられたのは男子駅伝石川県チームの中・高校生やコーチ陣。中でも中学生選手は震度6強を観測した七尾市など能登地域の学校から選出されています。

石川県チーム 森賀康裕監督「避難所生活をしている選手もいますので、非常に苦しい思いをして練習も思うような状況でなかなかできないことが正直あったと思います。こんな状況ですけれども元気に走っている姿を見せられたらと思っています」

地震から2週間以上がたった今も多くの人が避難生活を続ける中、故郷への思いを胸にタスキをつなぎます。

大会当日は県人会が石川県ブースで募金箱を設置し、集まったお金は石川県へ寄付するということです。

能登半島地震。これまでに232人が亡くなり21人が安否不明となっています。20人が亡くなった穴水町では18日から震災で出たごみの置き場を設置。前に進もうと住民らが片付けを進める姿が見られました。

広島県警では被災地に派遣された機動隊員が活動を報告しました。珠洲市で93歳の女性が地震から124時間後に救出された「奇跡の救出劇」の現場に立ち合うなど倒壊した建物を周り安否不明者の捜索などを行っていたということです。

田島健一警部補「(救出した人は)私と年齢が近いこともあり、いろいろな思いが込み上げてきたがなるべく顔や言葉に出さないように救助した」

小原健二警部補「(広島でも)南海トラフとか震災の可能性もありますし事前の準備、食料とか緊急の避難先だとか確実に把握準備していただきたい」

また福山市は地震支援のため石川県へ給水車1台と16人の職員を派遣します。

福山市上下水道局 福田仁則課長補佐「被災され不安を抱えた人々に少しでも安心してもらえるように支援活動に全力を尽くしたいと思います」

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