【能登半島地震】被災地派遣の警察官「地域のつながり大切」

能登半島地震の発生から18日目です。広島県警から石川に派遣された警察官が、現地の様子を語り、日ごろからの地域のつながりの大切さを訴えました。小原警部補と田島警部補は今年1月4日から「広域緊急援助隊」として、安否不明者の捜索などにあたりました。

■広島県警機動隊 小原健二 警部補

「要救助者がいるのかどうかも判然としていないような地区にも入ったりしながら、安否不明者を抽出していくような作業でした」

2人とも、地震の被災地での活動は初めて。道路の状況も悪く、活動は思うように進まなかったといいます。珠洲市の家屋では90代の女性が124時間ぶりに救助された一方、40代の女性は、心肺停止の状態で発見。田島警部補は40代の女性の救出にあたっていました。

■広島県警機動隊 田島健一 警部補

「年齢も私と近いところがありましたので、いろんな思いが込み上げてきたんですが、なるべくそういったものは顔とか言葉には出さないようにやったつもりです」

被災者から近所の不明者の情報を聞き取ったという2人は、人と人とのつながりの重要性を訴えます。

■広島県警機動隊 小原健二 警部補

「地域のつながり、顔の見える関係が作れていれば発災の際には役に立つのでは」

県警は今後も現地へ部隊を派遣する予定です。

【2024年1月18日 放送】

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