「品川~名古屋の開業がまず重要」JR東海社長 “リニア2037年解決論”の川勝知事をけん制 部分開業も「ない」

リニア工事に伴う静岡工区の問題に関し、静岡県の川勝平太知事が「2037年までに解決すればいい」と認識を示したことについて、JR東海の丹羽俊介社長は「品川~名古屋間を開業させることがまず重要」と知事の発言をけん制しました。

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<JR東海 丹羽俊介社長>
「静岡工区のトンネル掘削工事に着手できなければ、開業時期の見通しを立てることができない」

リニア中央新幹線の開業時期について、あらためて「見通しが立たない」と語った丹羽社長。川勝知事は1月4日の会見で、リニア工事に伴う生態系問題などに関して「2037年までに解決すればいい」と認識を示しました。

これについて、丹羽社長は次のように語りました。

<JR東海 丹羽俊介社長>
「品川ー名古屋間を早期に開業させることがまず重要。連続して大阪への工事を速やかに行い、着手して、建設を進めるという計画に変わりはない」

品川ー名古屋間の早期開業の重要性を強調し、静岡工区の問題を「2037年までに解決すればいい」とした川勝知事の発言に対してけん制した形です。また、川勝知事の持論である「部分開業案」についてもあらためて「行う考えはない」と話しました。

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