琵琶湖で発見の男性遺体、殺人・遺棄事件と断定 死因は窒息死 滋賀県警が捜査本部

近江八幡署

 16日夜に滋賀県近江八幡市牧町の琵琶湖で見つかった男性の遺体について、死因は首を圧迫されたことによる窒息死だったことが18日、滋賀県警の調べで分かった。県警は殺人、死体遺棄事件と断定し、同日、近江八幡署に捜査本部を設置した。

 捜査本部によると、司法解剖の結果、遺体の首に何者かに絞められた痕が確認された。また頭や顔、背中など複数箇所に皮下出血が見つかった。死亡推定日は16日ごろ。捜査本部は男性は同日ごろに殺害されて、琵琶湖に遺棄されたとみている。

 遺体発見現場はJR近江八幡駅の北西約5キロの琵琶湖岸で、周辺には牧水泳場や公園がある。16日午後9時半ごろ、釣りをしに来た甲賀市の会社員(35)が浅瀬にうつぶせで浮いている男性の遺体を発見し、110番した。男性は身長約165センチで、50~60代とみられる。黒色のジャンパーや灰色の長袖トレーナー、黒色の半袖シャツを身につけ、ズボンや靴ははいていない状態だったという。

 捜査本部は身元の特定を急ぐとともに、周辺の防犯カメラを解析するなどして不審者の情報を調べる。

 近所に住む会社員男性(51)は「遺体発見の当日、パトカーが集まっていたので見に行った。遺体の周りに警察官が集まっていた。近所に住んでいる身としては怖い」と話していた。

【地図】近江八幡市牧町の遺体発見現場

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