神戸ルミナリエ、一足早い鎮魂の輝きに感動 三宮の東遊園地で障害者招き「ハートフルデー」

小雨が降る中、光の装飾を楽しむ人たち=18日夜、神戸市中央区加納町6(撮影・斎藤雅志)

 阪神・淡路大震災の犠牲者を悼み、記憶を継承する「神戸ルミナリエ」(19~28日)を前に、障害者らを招いた「ハートフルデー」が18日、神戸・三宮の東遊園地であり、車いす利用者や高齢者ら約3千人が一足早く、幻想的な光の装飾を楽しんだ。

 午後6時半、芝生広場にある壁かけ装飾「スパッリエーラ」(高さ19メートル、全長39メートル)などが一斉に点灯。来場者は顔をほころばせ、記念撮影をしていた。

 2年前に脳梗塞で倒れた上原将男さん(52)=神戸市中央区=は車いすで訪れ、「とてもきれい。震災を風化させないことが大事。能登の方々を思うとつらいが、神戸から応援している」と涙をにじませた。

 ルミナリエは新型コロナウイルス禍のため、2019年以来の本格開催。これまでは12月だったが、初めて震災があった1月に開き、一部を有料にする。点灯式は19日午後5時40分から、三井住友銀行神戸営業部前広場(同市中央区浪花町)である。詳細は公式ホームページ。(井川朋宏)

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