「成長できたのは彼のおかげ」チーム離脱中に監督解任の菅原由勢、それでも今はアジアカップに集中「グループリーグ突破の大事な試合」

監督解任も今はアジアカップに集中する菅原由勢[写真:Getty Images]

日本代表DF菅原由勢(AZ)がイラク代表戦に向けてコメントした。

アジアカップ2023に臨んでいる日本代表は、19日にグループステージ第2節でイラクと対戦する。

日本はベトナムに、イラクはインドネシアに初戦で勝利。互いに連勝を目指しての第2節となる。

ベトナム戦では先発し77分までプレーした菅原。イラク戦については「まずはグループリーグ突破という第一の目標がある中で非常に大事な試合になると思います」とコメント。「1試合目とは相手も変わりますけど、改めて日本の良さを出しながら、相手との兼ね合いはありますが、相手をしっかり攻略できるようにやりたいと思います」と語った。

難しい戦いを最初から強いられた中、イラクもどのように戦って来るかは不明。5バックも4バックもある状況だ。

菅原は「5枚か4枚かというところで、1試合目は4枚でやっていましたけど、日本対策ということでどうやるのか正直分からないです。どっちのオプションにも対応できるようにということはチームとして準備していますし、個人としても5バックか4バックかで守備のハメ方も違うので、しっかりプランを複数持って臨みたいです」と、しっかりと相手の出方に合わせて対応したいとした。

ベトナム戦はピッチ内での擦り合わせに時間を要したが、しっかりと前半のうちに逆転。ハーフタイムで対策し、後半はシステム変更などもして日本のペースで戦った。

ベンチ外だった三笘薫(ブライトン&ホーヴ・アルビオン)からもハーフタイムにアドバイスを受けたという菅原。「ピッチで感じているのと、外から見ていて感じることは違うものがあって、(三笘)薫くんとか中心に外から見ている選手からのアドバイスはあったし、中からこういう感じ方があるという擦り合わせはハーフタイムにもできました」と修正に繋がったという。

また、「それが試合の中でもちろんできれば良いですし、早ければ早いほど自分たちの時間になるというのはありますけど、1戦目でああいう上手く噛み合わない状況が経験できて、擦り合わせるのにどうするかというシミュレーションみたいな形で第1戦を終えられたことは良かったので、それを第2戦にも必ず生きると思うので、1戦目と同じようにならないように2戦目は2戦目でピッチ内で起きたことをしっかり共有して、すり合わせて対応できればと思います」と、しっかりと起きたことに対応していきたいと語った。

イラクはサイド攻撃にも特徴があるが「ベトナムも素晴らしい選手はたくさんいたのであまり変わらないですけど、しっかりと自分が誰と対戦する可能性があるのかをしっかり見て分析したいと思います」とコメント。守備面ではマークの受け渡しなども必要となるが、「そこはチーム全体として練習でも話し合っていて、イラクの強みということもわかっています。チームとして対応できればと思います」とした。

そんな菅原だが、所属するAZが17日にパスカル・ヤンセン監督(50)を解任。菅原にとってはコーチ時代から共に過ごしてきた監督と、思わぬ形で別れることとなった。

監督の解任については「ぶっちゃけ皆さんと同じタイミングで知ったというか、SNSで監督が解任されたことを知りました。チームマネージャーに確認はすぐにしました」と、突然知ったと明かし、「チームマネージャーも連絡してきた感じでは、僕と同じようにSNSで知ったと思います」と語った。

監督との思い出については「僕は彼がコーチ時代から4年半一緒にやってきましたし、ここまで成長できたのは彼のおかげでもあります。難しい感情になりました。恩もありますし」と語り、「僕が代表でいないタイミングということもあり、考えるべきこともありますけど、今はアジアカップにしっかり集中したいと思います」と、気になる部分はあるものの、今はアジアカップに集中するとした。

また、アシスタントコーチのマールテン・マーテンス氏が後任として今シーズンは指揮を執る事になるが、不在の間にチームに変化が訪れることに。

菅原は「立ち上げにいないことはどれだけ選手にとって難しい状況かは僕が一番良くわかっていますけど、正直4年半このチームでしっかりやってきた積み重ねがあることも自負しているので、簡単に自分が積み上げてきたものが崩れるとも思っていないので、しっかりとアジアカップで結果を残すことができる最大限かなと思います」とコメント。「チームのことはチームのことでしっかり考えたいと思います」と、アジアカップ後にしっかりと考えたいとした。

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