「NHK短歌」俵万智と大河ドラマ「光る君へ」がコラボ!「実作にも役立つような講座にしていきたい」

NHK Eテレの「NHK短歌」(午前6:00)では、俵万智氏とNHK総合ほかで放送中の大河ドラマ「光る君へ」(日曜午後8:00ほか)とのコラボレーション企画を実施する。

ヒコロヒー尾崎世界観がMCを務める「NHK短歌」。人気の歌人が、毎月第1~4週まで、それぞれテーマを決めて担当し、全国から寄せられた投稿歌から優れた作品を選んで紹介するなど、さまざまな角度から短歌の魅力を伝えている。その新年度となる、2024年4月からは、さらに内容がバージョンアップ。毎月第1週の選者に昨年の「NHK紅白歌合戦」で審査員を務めた歌人の俵氏を迎え、年間を通じて「光る君へ」とのコラボを行う。

コラボ企画では、ドラマ出演者をスタジオゲストに招いたり、ドラマのシーンを深く読み解いたり、「光る君へ」の世界をより楽しめる。俵氏は、高校教師を務めた経験もあり、「源氏物語」に関する知識も豊富。ドラマや「源氏物語」の中の歌を、優しい語り口で解き明かしていく。

4月は、第2週に俵氏が登場。「光る愛の歌」をテーマに、「光る君へ」とコラボで、ドラマシーンなどを生かしながら、紫式部のつづった「源氏物語」の歌を読み解き、そこに描かれた女性たちの恋する思いに迫る。平安の和歌から現代短歌の世界まで、伝統を守って歌われ続けてきた五・七・五・七・七の世界を楽しむ。

俵氏は「今年は大河ドラマの主人公が紫式部です。『源氏物語』では800首近い和歌が登場しますし、人間関係の要としての和歌は、現代よりずっと実用品でした。ドラマによって、その時代をイメージしやすいというメリットを生かしつつ、古典和歌の世界を楽しみましょう。それが実作にも役立つような講座にしていきたいと思います」とメッセージを寄せている。

そのほか、第1週のテーマは「“私”に出会おう ~2年目の飛躍~」。今年度、初心者向けにスタート、分かりやすいと大好評だったコースを継続。レギュラーゲストの内藤秀一郎、深尾あむが、川野里子氏と共に2年目に挑戦する。

また、大森静佳氏がレギュラー出演する第3週のテーマは「“ものがたり”の深みへ」。絵画、音楽、文芸と、さまざまな作品に描かれた物語・世界を取り上げ、そこに描かれた、あるいはその背後に隠された物語を短歌にしながら味わっていく。

そして、第4週のテーマは「あなたへの手紙 かなたへの手紙」。枡野浩一氏がレギュラー出演し、切手を貼って出す手紙のように「その人に直接届けたい言葉」を短歌にしたためる。「はじめまして」「おめでとう」「ごめんね」など、五・七・五・七・七のリズムの手紙をつづる。

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