特色生かし被災地支援 富山県内企業、建具点検や家具修理

家具を修理する職人=トトン

 能登半島地震を受け、富山県内企業が相次いで支援策を打ち出している。被災地への物資や義援金の寄付が中心だが、自社の特色を生かした取り組みもあり、さまざまな形で支援が行われている。

 レインウエア製造販売のカジメイク(高岡市古定塚、鍛冶功一社長)は、同社の電子商取引(EC)サイト「アメトハレ」で、20日から2月29日まで復興支援プロジェクトを行う。売り上げの一部を富山、石川両県に寄付する。目標金額は100万円。同社は「北陸の皆さんが未来に向けて一歩を踏み出す手助けになれば」としている。

 三協立山は、地震で不具合が生じたサッシ、ドアなどの建具や、フェンス、カーポートなどのエクステリア商品の確認と点検を無料で行っている。

 家具販売の米三が運営する施設「トトン」(富山市問屋町)は、県内の被災者を対象に、壊れた家具を通常より安く修理するサービスを実施。自社の店舗も大きな被害を受けたが、思い出の品を守る事業に力を入れる。

 「焼肉ハウス大将軍」を運営するガネーシャ(富山市大泉東町、本田大輝代表)は5日から週1~2回のペースで、七尾市や能登町で焼肉弁当300食を無償提供している。「肉を食べて少しでも元気になってもらえたらうれしい」と担当者。大将軍店舗で牛すじの売り上げ全額を義援金として寄付する取り組みも1月末まで続ける。

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