FIAが2024年F1全24戦のタイムスケジュールを発表。開幕2戦とラスベガスが土曜日決勝に

 FIA国際自動車連盟は1月17日、一部を除く2024年F1グランプリの各ラウンドのスケジュールを発表し、2023年のラスベガスGPと同じように、開幕戦バーレーンGPと第2戦サウジアラビアGPが土曜日に決勝を開催することを明らかにした。これはジェッダで働く全員が、イスラム教徒の断食月“ラマダン”が始まる3月10日(日)夕方以前に出国できるようにするための措置だ。

 しかし既報のとおり、スプリントイベントのフォーマットがまだ合意に至っていないため、スプリントレースを開催予定の6つのグランプリ(中国、マイアミ、オーストリア、アメリカ、ブラジル、カタール)のスケジュールはまだ決定していない。
 
 その一方、カレンダー上のほかの18戦は、すでにすべての練習走行と予選セッションが予定が組まれており、プロモーターはチケットパッケージを調整することができる。

FIAが発表した2024年F1全24戦のタイムスケジュール(1月15日付)

 
 ESPNとの新契約が発効して以来、アメリカに本拠を置く放送局がより多くの視聴者を獲得できるよう、ヨーロッパで開催される計9ラウンドの金曜と土曜のスケジュールが遅い時間に設定されている。そのためフリープラクティス1回目(FP1)は金曜の現地時間13時30分にスタートし、FP2は18時とかなり遅い時間に終了する。

 なお、イギリスGPとオランダGPは例外で、12時30分にFP1が開始されFP2は17時に終了する予定だ。
 
 また、日本では夜が明けるのが早いため、例年どおりほかのグランプリに比べて早い時間帯のスケジュールとなっている。具体的には4月5日(金)のFP1は11時30分開始。FP2は15時から、6日(土)のFP3は11時30分から始まり、予選が15時から行われる。決勝は7日(日)14時スタートとなっている。この決勝スタート時刻は、カナダ、アメリカ、メキシコ、ブラジルとともに、今年のレースでもっとも早いスタート時刻となる。
 
 2023年に開催されなかった中国GPと、決勝時刻が変更されるカタールGPではスプリントイベントが開催されるため、今のところセッション開始時間が決まっているのはレースのみで、中国GPは15時、カタールGPは20時の夜間スタートが予定されている。

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