常総市、ウクライナ避難民受け入れ 2人目 民間団体と支援 茨城

神達岳志市長(前列右から2人目)らと記念撮影をするスカリアーニ・エミリアさん(同3人目)=常総市役所

近隣3市と共同でウクライナ支援に取り組む茨城県常総市は18日、同国からの避難民、スカリアーニ・エミリアさん(19)を市内に受け入れたと発表した。同市が国のマッチングでウクライナからの避難民を受け入れるのは2人目。エミリアさんは今後、市や民間団体などの支援を受けながら生活していく。

エミリアさんは昨年4月、ウクライナの首都キーウから日本に避難した。以前から日本文化に興味があり、日本語の勉強をしていたことから避難先に日本を選んだという。

当初は国の用意した一時待機施設で暮らし、今月10日に常総市に転入した。現在、NPO法人「茨城NPOセンター・コモンズ」が運営するシェアハウスに入居している。生活に慣れ次第、市営住宅に移る予定だ。

このほか、コモンズから買い物など生活全般の支援、水海道国際交流友の会から日本語学習のサポートを受ける。

同日、市役所で、神達岳志市長が見舞金10万円の目録をエミリアさんに手渡した。2022年から同市に避難しているヴィトリアック・イリーナさん(28)も同席した。

目録を受け取ったエミリアさんは「常総市が(避難を)手伝ってくれてありがとうございます」と日本語で感謝。定住を目指して日本語学習に取り組みたいとした。

一方で、母国には母親や祖母、夫が残っているといい、「戦争の終わりが分からず不安。家族も日本に避難してほしい」と心の内を明かした。

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