導水管漏水 補修作業を中断 水の流れを止めるバルブに不具合 沖縄・うるま市

導水管の漏水を受けて、水抜き作業が行われた導水管の補修現場=18日午後11時50分、うるま市昆布(竹尾智勇撮影)

 沖縄県うるま市昆布の県道75号の下を通る導水管で発生した漏水事故を巡り、県企業局は18日午後5時に再開した補修作業を同日午後10時50分に中断することを決めた。損傷部分を鉄板で溶接するため長さ約1.7キロの管路から水を抜く作業をしていたが、水の流れを止めるバルブが何らかの原因で完全に閉まらず、水位が減らなかった。19日午前0時15分には導水管を通常運用に戻し、中断に伴い工事の開始から断水していた96事業所向けの工業用水は同日午前3時に給水を再開した。

 県企業局は19日午前9時から対策本部会議を開き、原因を検証した上で対策を練り直す。

 企業局によると、想定していた30時間内には復旧できないと判断。作業が長引けば、一般家庭向け水道の供給に影響を及ぼす恐れがあった。工事中、家庭向け水道は事前に貯留した水や石川と北谷浄水場からの応援送水でまかなっていたが、現在は通常通りの運用に戻している。

 導水管は石川浄水場から西原浄水場まで事業者向けの工業用水と一般家庭用の水を送っている。損傷部分は約4センチ。管路の耐用年数は通常40年だが、今回破損した管は1976年に設置され48年が経過している。

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