グレイブマン離脱のアストロズ 穴埋めとしてヘイダー獲得を狙う

ヘクター・ネリス、フィル・メイトン、ライン・スタネックの3投手がFAとなっただけでなく、ケンドール・グレイブマンが右肩の手術で今季絶望となり、ブルペンに大きな穴が開いているアストロズ。「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者や米メディア「ジ・アスレチック」のケン・ローゼンタール記者が報じたところによると、アストロズはブルペンの大幅な戦力ダウンを防ぐために、パドレスからFAとなった球界屈指のクローザー、ジョシュ・ヘイダーの獲得を狙っているようだ。

現在29歳のヘイダーはオールスター・ゲームに5度選出され、トレバー・ホフマン賞(ナ・リーグ最優秀救援投手)を3度も受賞するなど、球界を代表するリリーバーとして活躍を続けている左腕。もちろん、今オフのFA市場における「最高のリリーバー」だが、エドウィン・ディアス(メッツ)の5年1億200万ドルを超える救援投手市場最高額の契約を希望していることが影響しているのか、まだ契約が決まらず、FA市場に残ったままとなっている。

2012年ドラフト19巡目指名でオリオールズに入団したヘイダーは、翌2013年の7月末にバド・ノリスとのトレードでアストロズへ移籍。その後、2015年の7月末にマイク・ファイアーズ、カルロス・ゴメスとのトレードでブリュワーズへ放出されるまで約2年間をアストロズのマイナーで過ごした(当時は先発投手だった)。また、アストロズは昨年のトレード・デッドラインでもヘイダー獲得に興味を示していたことが明らかになっている。

MLB公式サイトのマーク・フェインサンド記者は「多くのチームはヘイダーのように十分な実績を持つ選手であっても、クローザーに大金を費やすことを敬遠するようになっている。最終的にヘイダーがどんな契約を得るか、非常に興味深い」とコメント。現時点でアストロズがヘイダーに対して正式な獲得オファーを提示しているかどうかは不明だが、もしヘイダー獲得に成功すれば、クローザーのライアン・プレスリー、セットアッパーのブライアン・アブレイユ、そして新戦力のヘイダーという極めて強力な救援トリオが形成されることになる。

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