「鼻の警察官」に任命 警察犬の嘱託式 茨城・水戸

嘱託式を終え、県警本部前の広場で記念撮影をする警察犬と飼い主、訓練士ら=水戸市笠原町

民間で飼育、訓練し、事件捜査で活躍する「嘱託警察犬」とその指導士らの嘱託式が18日、茨城県水戸市笠原町の県警本部で開かれた。厳しい審査を合格した28匹の〝犬のお巡りさん〟は、12月末までの1年間、犯人の追跡や行方不明の高齢の捜索などの任務に当たる。

式典には、県警の岡田宗久刑事部長や警察犬の飼い主、指導士など約20人が出席した。岡田刑事部長は、昨年1年間に殺人や強盗、行方不明者の捜索などで122件の出動があったことを挙げ、「今後もご協力をお願いします」とあいさつ。飼い主と指導士に嘱託書を手渡した。

初めて警察犬の飼い主として嘱託を受けた岩下恵美さん(46)=同県行方市=は、仕事として警察犬の繁殖に30年以上携わってきたという。「いつでも出動できるよう、指導士の方と協力し、万全の準備を整えていく」と力強く語った。

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