デュバルの争奪戦はRソックスとエンゼルスの一騎打ちか 米報道

「ニューヨーク・ポスト」のジョン・ヘイマン記者によると、レッドソックスからFAとなったアダム・デュバルをめぐる争奪戦は、再契約を狙うレッドソックスとセンターを守れる外野手の補強を目指しているエンゼルスの一騎打ちとなっているようだ。ヘイマン記者は「争奪戦の終盤になってほかのチームが参入してこない限り、デュバルはこの2チームのどちらかと契約することになるだろう」とリポート。昨年9月には「ボストンが大好き」と話していたデュバルだが、今季も引き続きレッドソックスでプレーすることになるのだろうか。

現在35歳のデュバルは、昨季レッドソックスで92試合に出場して打率.247、21本塁打、58打点、4盗塁、OPS.834を記録。マーリンズとブレーブスでプレーした2021年には自己最多の113打点をマークして打点王のタイトルを獲得し、右翼手としてゴールドグラブ賞を受賞した。レッズ時代の2016年にはオールスター・ゲーム選出を果たし、ホームラン・ダービーに出場した経験もある。また、ブレーブスの一員として2021年にワールドシリーズ制覇も経験した。

シーズン30本塁打を期待できる打撃力だけでなく、センターを含む外野3ポジションをこなす守備面も魅力の1つ。レッドソックスは左翼タイラー・オニール、中堅ジャレン・デュランとともに外野トリオを形成する右翼のレギュラーが不在となっており、デュバルとの再契約を検討しているとみられる。控えには「左腕キラー」のロブ・レフスナイダーがいるため、デュバルと再契約した場合、対左腕の試合ではデュランをスタメンから外し、中堅デュバル、右翼レフスナイダーという布陣になりそうだ。また、メジャー2年目を迎える吉田正尚は外野の守備に就く機会が大きく減少することが予想される。

エンゼルスは左翼テイラー・ウォード、中堅マイク・トラウト、右翼ミッキー・モニアックという布陣が予想されているが、デュバルを獲得すれば、モニアックとのプラトーンで起用することができ、トラウトを指名打者で起用する際にはデュバルにセンターを守らせることもできる。もちろん、デュバルを指名打者に置くこともできるため、大谷翔平の移籍でパワーダウンした野手陣にフィットすると考えているようだ。今オフ、まだ野手陣の目立った補強は行われておらず、デュバル争奪戦を制することができるか注目だ。

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