途上国の交通問題解決へ 東南アジアやアフリカなどから来日したJICA研修員がLRTを視察

 開発途上国の交通問題の改善に役立てようと、JICA・国際協力機構の研修員が1月18日に宇都宮市を訪れ、次世代型路面電車・ライトラインを視察しました。

 ライトラインを視察したのは、東南アジアやアフリカなどから来日した16カ国16人です。JICAが海外から参加者を招いて研修を行うのは新型コロナウイルスの影響で2019年の秋以来になります。

 参加者は、母国で都市交通分野の課題解決に取り組んでいて、まず、ライトラインの情報発信拠点で宇都宮市が進めるライトラインを軸とした街づくりや車両の特徴などについて説明を受けました。

 一行はその後、2023年8月に国内では75年ぶりに開業したばかりのライトラインに乗車しその乗り心地や電車からの眺めを確かめました。

 JICAによりますと、参加した16カ国のうち6カ国には都市部に鉄道が通っておらず、交通渋滞が深刻な問題となっているということです。降車した清原地区市民センター前の停留場では、併設されている車用の駐車場や接続するバスやタクシーについて説明を受けました。

 参加者は、2月7日までの研修期間中に各地で講義を受けたり視察を行ったりして、母国での課題解決に向けたレポートを作成するということです。

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