米企業の月着陸船、失敗 機体異常、地球に制御落下

月着陸船ペレグリンのイメージ(アストロボティック提供・共同)

 【ワシントン共同】米宇宙企業アストロボティック・テクノロジーは18日、フロリダ州から8日に打ち上げた月着陸船ペレグリンを地球の大気圏に落下させたと発表した。打ち上げ後に異常が発生、搭載した米航空宇宙局(NASA)の観測機器などを月に届ける目的は達成できなかった。

 民間初の月着陸となるはずだった。異常発生後も運用チームは搭載機器で可能な限りデータを取得。宇宙空間のごみを増やさないよう、残った機能を使って軌道を制御、人の居住地から離れた南太平洋上空から大気圏に進入させ、焼却を図った。

 判断や操作の過程はX(旧ツイッター)で逐一報告し、多くの応援コメントも寄せられた。

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