【AJCC/データ攻略】4歳馬2頭に「馬券内率75 or 0%」の明暗 “バッサリ切る”候補は

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今週は中山競馬場でアメリカジョッキークラブカップ(芝2200m)が行われる。週末は雨予報が出ており、波乱の可能性も高い伝統の一戦だ。

ここでは、過去10年データからショウナンバシットモリアーナにフォーカスした「75 or 0%」データを取り上げる。

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■ショウナンバシットに【2.1.0.1】のプラス材料

昨年は牡馬クラシックを皆勤。2億8000万円ホースとしても注目を集めていたのがショウナンバシットだ。日本ダービー以降は持ち味を発揮できていないレースが続いており、早熟説も囁かれる1頭。取捨に迷ってしまうところだが、戦前の不安要素を一掃するデータを発見した。

・年齢が4歳かつ冬競馬連対歴のある関西馬【2.1.0.1】

4頭中3頭が連対を確保。馬券内率75%は強調すべき好データと言えるだろう。

その背景を紐解くと、芝中長距離を主戦場とする関西馬がこの時期狙いたい重賞は、先週施行された日経新春杯もしくは2月に行われる京都記念。長距離輸送のリスクを考えると関西圏をターゲットにするのが妥当な選択にもかかわらず、関東遠征を敢行する意気込みに強い勝負気配を見出すことができる。稍重~重馬場の成績【2.0.1.1】のショウナンバシットにとって、週末の雨予報は歓迎。皐月賞5着馬の底力を発揮する時は来た。

■モリアーナに重くのしかかる【0.0.0.6】

その一方で、不安要素ありと言わざるを得ないのがモリアーナだ。こちらもショウナンバシットと同じ4歳馬で、秋華賞5着以来の実戦。GIでも上位人気に支持されたポテンシャルは世代上位級と捉えらえれる1頭だが、今回はタフな馬場というシチュエーションが重くのしかかる。

・牝馬かつGI未勝利【0.0.0.6】

昨年の3着ユーバーレーベンはオークス勝ちとスタミナを証明していた馬。GIでの良績がなく、スタミナの裏付けがない牝馬にとって本レースでの好走は難易度が跳ね上がるものとなっているのだ。

上がり3F33秒0で快勝の新馬戦、稍重でもオール野芝2000mで1分58秒0の紫苑Sと高いパフォーマンスを発揮するのは高速馬場に集中するモリアーナ。週末の道悪想定をプラスと捉えるのは難しく、後方待機の脚質も含めてここは“バッサリ切る”タイミングなのかもしれない。

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。

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