アリ・アスター最新作『ボーはおそれている』公開記念ポップアップ展開催決定!「#ワタシはおそれている展」で〈とんだ林蘭〉と〈岸裕真〉が新作発表

『ミッドサマー』のアリ・アスター監督がホアキン・フェニックスを主演に迎えた最新作『ボーはおそれている』が、いよいよ2月16日(金)より全国公開。このたび本作の公開を記念したポップアップ展「#ワタシはおそれている展」の開催が決定した。

公開記念ポップアップ展が開催決定

このポップアップ展では、アリ・アスター監督作品の『ミッドサマー』、そして『ボーはおそれている』の公式ポスターを手がける画家・ヒグチユウコと、グラフィックデザイナー・大島依提亜によるこれまでに発表したポスターが展示されるほか、「未体験の「恐れ」を味わう旅に出よう」というテーマを元に、新作アート作品の展示や、会場に訪れることで作品づくりに関わることができる参加型の企画展となっている。

また、「#○○はおそれている」というお題を受けて創られた新たなアート作品も展示。今回のポップアップ展のために新作アート作品を発表するのは、アーティストのとんだ林蘭岸裕真だ。

「“恐れ”は“安心や退屈”とものすごく近くにあり、表裏一体」

コラージュ、イラスト、ぺインティング、立体、映像など、幅広い手法を用いて作品を制作し、渡辺直美やあいみょんとのコラボレーションなどでも話題のとんだ林蘭は、立体作品を展示予定。今回の参加にあたって、「“恐れ”というネガティブなテーマで作品を作ったことが無かったので、やってみたいと思いました。ニュートラルな印象に“恐れ”を落とし込めたらと思いました。映画『ボーはおそれている』を観ながら“恐れ”とは“安心や退屈”とものすごく近くにあり、表裏一体だと感じました」とコメント。

人工知能(AI)を用いてデータドリブンなデジタル作品や彫刻を制作する岸裕真さんは、もともとアリ・アスター監督の映画作品に影響を受けていたという。今回の参加にあたって、「ひとつの世界を外から眺める残酷さと可笑しさが、アリ・アスター作品の魅力だと思います。一本の映画世界をきっかけに、知覚できなかった外部の世界へ創造を手招きするこのアリ・アスター映画は、僕を含め多くのファンをブラックホールのように惹き付けてきました。今回、映画とは別のレイヤーで展開するひとつの物語装置と捉えて、この展覧会に参加します。人間とは別のアルゴリズムで思考するAIたちと、特異な華を添えられたらと思います」とコメントしている。

参加型の展示には、参加者が映画の世界の中に入り込めるような仕掛けや、SNSでの投稿と連動した展示物で会場内を飾っていくコーナーのほか、劇中と同じシーンのフォトスポットなどを展示。また会場となる<澁谷藝術>に併設のレストラン、RISTORO神南でのコラボメニューの展開も予定している。映画公開前の3連休に、このポップアップ展で作品の拡張世界に浸れば、最高の予習になることだろう。

ポップアップ展「#ワタシはおそれている展」は<澁谷藝術>にて2024年2月9日(金)~2/12(月・祝)まで開催、映画『ボーはおそれている』は2024年2月16(金)より全国公開 (※開催概要とコメント詳細は次ページにて要確認)

ポップアップ展「#ワタシはおそれている展」 開催概要

展覧会名称:#ワタシはおそれている展
開催期間:2/9(金)~ 2/12(月・祝) 各日OPEN 13:00 / CLOSE 19:00
開催会場:澁谷藝術(神南)渋谷区神南1-5-19 ハレ神南別館
入場料:無料
参加アーティスト:(ポスター展示)ヒグチユウコ、大島依提亜
(企画展「#ワタシはおそれている」)とんだ林蘭、岸裕真
(参加型展示)会場に訪れたワタシ ※敬称略

コンセプト:未体験の「恐れ」を味わう旅に出よう。薬の飲み合わせも怖い。人混みを歩くのも怖い。隕石が落ちるのも怖い。みんな違ってみんなそれぞれ日々、何かを恐れながら生きている。誰かが感じる恐怖と、わたしが感じる恐怖。どこが似ていて、どこが違うのか。今までは辿り着けなかった他者との共通点、そして他者との分かり合えなさを可笑しく、そして尊く感じるために、いろんな人の「恐れ」を旅してみよう。

とんだ林蘭 (とんだばやし・らん)コメント

「恐れ」というネガティブなテーマで作品を作ったことが無かったので、やってみたいと思いました。ニュートラルな印象に「恐れ」を落とし込めたらと思いました。映画「ボーはおそれている」を観ながら「恐れ」とは「安心や退屈」とものすごく近くにあり、表裏一体だと感じました。

プロフィール:http://tondabayashiran.com/
Instagram:https://www.instagram.com/tondabayashiran/

1987年生まれ、東京を拠点に活動。コラージュ、イラスト、ペインティング、立体、映像など、幅広い手法を用いて作品を制作する。猟奇的でいて可愛らしく、刺激的な表現を得意とし、名付け親である池田貴史(レキシ)を初め、幅広い世代の様々な分野から支持を得ている。

岸裕真 (きし・ゆうま)コメント

ひとつの世界を外から眺める残酷さと可笑しさが、アリ・アスター作品の魅⼒だと思います。一本の映画世界をきっかけに、知覚できなかった外部の世界へ創造を手招きするこのアリ・アスター映画は、僕を含め多くのファンをブラックホールのように惹きつけてきました。今回、映画とは別のレイヤーで展開するひとつの物語装置と捉えて、この展覧会に参加します。人間とは別のアルゴリズムで思考するAI たちと、特異な華を添えられたらと思います。今回、AI たちと共に聖母子像を描いた絵画作品を中心に、小規模な演劇的インスタレーションを展示シます。宗教画の歴史において何度も描かれてきたモチーフである聖母子像を、私たち人間が、築き上げてきた信仰を全く考慮しないAIプログラムたちによって異化・再解釈し、人間社会から自由な信仰と、親子の関係性から離れた母子愛のあり方について考えながら製作しています。

プロフィール:https://obake2ai.com/
Instagram:https://www.instagram.com/obake_ai/

人工知能(AI)を用いてデータドリブンなデジタル作品や彫刻を制作する日本のアーティスト。主に、西洋とアジアの美術史の規範からモチーフやシンボルを借用し、美学の歴史に対する我々の認識を歪めるような創作をおこなう。AI技術を駆使した作品は、見る者の自己意識の一瞬のズレを呼び起こし、「今とここ」の間にあるリミナルな空間を作り出す。

A24作品『X エックス』ほかホラー/スリラー作品はCS映画専門チャンネル ムービープラスで多数放送中

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