B-Max Racing TeamがHFDP育成事業を拡大。2024年はFIA-F4にも参戦へ

 1月19日、ホンダが2024年のモータースポーツ活動計画を発表した。あわせてB-Max Racing Teamがプレスリリースを発行し、2022年から全日本スーパーフォーミュラ・ライツ選手権で携わってきたホンダ・フォーミュラ・ドリーム・プロジェクト(HFDP)ドライバー育成事業を、2024年はFIA-F4選手権にも拡大することを発表した。

 神奈川県綾瀬市を拠点とするB-Max Racing Teamは、チーム総代表である組⽥⿓司氏の情熱のもと、国内トップフォーミュラの全日本スーパーフォーミュラ選手権をはじめとする、さまざまなレースに参戦している。

 チームは2022年のスーパーフォーミュラ・ライツにおいて、前年までFIA-F4で活躍した木村偉織を起用して参戦。昨季2023年にはその木村が初のチャンピオンに輝き、今季2024年はスーパーフォーミュラにステップアップを果たすなど、HFDPのドライバー育成事業に携わってきた。

 そんなB-Max Racing TeamのHFDPドライバー育成事業が2024年はさらに拡大することになった。まずスーパーフォーミュラ・ライツでは、ホンダ育成で今季もTEAM UPGARAGEからスーパーGT GT300クラスへの参戦が明らかになっている⼩出峻を50号車に起用する。なお、同日に発表されたホンダの2024年モータースポーツ活動計画によると、TODA RACINGからは英国GB3に参戦していた18歳の荒尾創大が参戦することが明らかになっている。

 また、2024年に新たに『HFDP WITH B-Max Racing Team』として参戦するFIA-F4には、こちらもホンダ育成の野村勇⽃と、ホンダ・レーシング・スクール鈴鹿フォーミュラ(HRS Formula)で次席スカラシップを獲得している洞地遼⼤を擁して挑む。また、首席スカラシップを獲得した16歳の加藤大翔はフランスF4選手権に参戦する。

「B-Max Racing Teamの⽬標として、参戦カテゴリーにおけるチャンピオン獲得はもちろんですが、もうひとつの柱として、将来のモータースポーツ界を担うドライバーや⼈材の育成を掲げています」と組⽥総代表は語った。

「スーパーフォーミュラ・ライツに続いて、FIA-F4においてもHRC(ホンダ・レーシング)と協⼒関係を築けることは、⼤きな責任を感じつつも⾮常にやりがいを感じています」

「彼らの夢の実現のために、また当チームを巣⽴ったドライバーが世界で活躍することを期待し、使命感を持って全⼒でサポートしたいと思います」

■ホンダ 2024年四輪ドライバー育成概要

・スーパーフォーミュラ・ライツ
チーム名:B-Max Racing Team
ドライバー:⼩出峻
カーナンバー:50

チーム名:TODA RACING
ドライバー:荒尾創大
カーナンバー:2

・FIA-F4
チーム名:HFDP WITH B-Max Racing Team
ドライバー:野村勇⽃、洞地遼⼤
カーナンバー:TBA

・フランスF4
チーム:未定
ドライバー:加藤大翔

2023年スーパーフォーミュラ・ライツにB-Max Racing Teamから参戦した木村偉織
2024年もUPGARAGE NSX GT3をドライブする小出峻
荒尾創大
ホンダレーシングスクール鈴鹿・フォーミュラクラスの2023年度スカラシップを獲得した加藤大翔(主席)、佐藤琢磨プリンシパル、洞地遼大(次席)

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