【AJCC/データ攻略】「穴党が狙っている」想定10人気以下 「3.1.0.2」合致で高配当候補に浮上

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今週は中山競馬場でアメリカジョッキークラブカップ(芝2200m)が行われる。過去にはブラストワンピースやアリストテレスといったGI好走馬も制したレース。今週末の雨予報を考えると、時計のかかる馬場への対応もカギとなりそうだ。

ここでは、過去10年データからカラテクロミナンスにフォーカスしたデータを取り上げる。

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■カラテに【3.1.0.2】の追い風

8歳を迎えた古豪・カラテ。もともとはマイル重賞の常連だったが、年齢を重ねて距離適性の幅が広がっており昨年・一昨年と芝2000mの重賞を勝利した。宝塚記念以来のレースでローテーションへの不安もよぎるが、今回は“季節・場所”の利が追い風となりそうだ。

・12-2月の中山芝成績【3.1.0.2】

6戦3勝2着1回とハイスコアを記録。特筆すべきはその中身で、ニューイヤーS勝利に中山記念2着と上級クラスでの活躍が目立っている。パンサラッサが逃げ切った中山記念で上がり3F最速での連対は価値が高い。

今週末の中山は雨予報。想定される雨量を考えると不良馬場への突入があっても驚けないが、この馬は3走前に斤量59キロで不良馬場を制している。道悪は問題ないところか“鬼レベル”の可能性あり。8歳でも侮れない1頭だ。

■ルメール騎乗・クロミナンスに【0.0.0.11】

カラテとは対照的に“0%データ”に該当してしまったのがクロミナンスだ。3勝クラスを勝ち上がったばかりと実績面では見劣るものの、C.ルメール鞍上で人気一角への浮上が予想される馬。7歳にして挑む初重賞をどう紐解くか……今回は“凶”と出るデータが浮上してしまった。

・年齢7歳以上かつ芝重賞で馬券内歴なし【0.0.0.11】

11度の出走で馬券内ゼロの“0%データ”に抵触。該当馬は10番人気以下が多くを占めていたが、11番人気2着サクラアルディート、同じく11番人気2着マイネルファンロンなど人気薄激走が珍しくないレース傾向を考えると寂しいものがある。高齢馬にはそれ相応の経験値がないと厳しいとのデータだ。

キャリア初の重賞に加えて、2200m以上の距離もはじめて。未知の部分が多いここは積極的な買い材料が見当たらないのが正直なところだろう。

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著者プロフィール

田原基成(たはらもとなり)●競馬評論家
競馬予想の魅力を世に発信し続ける「競馬ストーリーテラー」。予想に対して謎ときに近い魅力を感じており、ローテーション・血統の分野にて競馬本を執筆。現在はUMAJIN内「競馬サロン」にてコラム【競馬評論家・田原基成のいま身につけるべき予想の視点】 執筆中。『SPREAD』ではデータ分析から読み取れる背景を紐解き、「データの裏側にある競馬の本質」を伝えていく。

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