羽田衝突で誤進入対策の議論開始 国交省、検討委が初会合

羽田空港で海上保安庁と日航の航空機が衝突した事故に関する対策検討委員会の初会合で、あいさつする斉藤国交相=19日午後、国交省

 羽田空港で海上保安庁と日航の航空機が衝突した事故で、国土交通省は19日、再発防止に向け、有識者を交えた対策検討委員会の第1回会合を開いた。滑走路誤進入対策について議論し、夏ごろに中間取りまとめをする。

 斉藤鉄夫国交相は会合の冒頭で「航空安全への信頼回復を図るため、専門分野の知見を生かして議論してほしい」とあいさつした。座長でヒューマンエラー防止の研究に取り組む早稲田大の小松原明哲教授は「誤進入のリスク評価と対策について忌憚のない意見を交わしたい」と述べた。

 国交省によると、検討委では管制官への注意喚起システム強化や、交信に使う表現の見直しを話し合う。

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