「全国に元気、夢、希望を」 那覇空港で「日本一早い桜の花」の発送式 石川県の小松空港を含めた23空港で展示へ【動画あり】

 全国一早い春の便りを全国に届け、冬場の暖かい沖縄観光をPRしようと日本航空(JAL)、日本トランスオーシャン航空(JTA)グループが19日、「日本一早い桜の花」の発送式を那覇空港で開いた。能登半島地震で被害を受けた石川県の小松空港を含めた全国23空港で展示される。

 取り組みは今年で30回目。桜の名所で知られる名護市、本部町、今帰仁村の各観光協会から琉球寒緋桜の切り花30本がJAL、JTA関係者に手渡された。

 3市町村を代表して本部町の平良武康町長は「昨年の台風6号を乗り越えて花を咲かせた。全国に元気、夢、希望を与えてくれるはず」とあいさつ。JAL沖縄支店の佐々木政茂支店長は「グループが就航する空港に届ける。被災地の小松空港にも時期を遅らせて送り、被災者の心の安らぎに少しでもなってほしい」と感謝を述べた。

 本部町と今帰仁村は20日、名護市では27日から桜まつりが開かれる。

JAL・JTAグループの社員に琉球寒緋桜の切り花を手渡す今帰仁村観光協会の北山王妃を務める島袋美成さん=19日、那覇空港(銘苅一哲撮影)

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