政界長く「深い蓄積」 岸田派、元会計責任者の佐々木氏

 自民党岸田派(宏池会)の佐々木和男元会計責任者(80)は、政治家秘書時代にその手腕を見込まれ、派閥に入った。長く政界に身を置き、周囲からは「政治に関する深い蓄積がある」と高い評価を得ていた。

 宏池会の古参秘書によると、1960年代に政界入りした東北地方選出の有力衆院議員を、初期の頃から秘書として支えた。78年に故大平正芳氏が首相に選ばれるなど、宏池会が存在感を増す中、派閥のてこ入れのために送り出されたという。

 ある宏池会議員の秘書は「政界のイロハから熟知している」と評する。宏池会関係者は「いつも朗らかで事件とは無縁なタイプと思っていた」とショックを受けていた。

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