静岡大・浜松医科大の両学長が直接会談へ 2大学の統合再編問題めぐり 協議会休会し30日にも【速報】

静岡大学と浜松医科大学の統合再編問題をめぐり、静岡大学は2023年12月に合意書とは異なる「1大学2校案」を成案としましたが、静岡大の日詰一幸学長は1月18日の学内会議で、30日の両大学の連携協議会を休会として、浜松医科大の今野弘之学長と会談すると発言したことが、関係者への取材で分かりました。

静岡大学と浜松医科大学の統合・再編をめぐっては2019年、2つの法人を統合し、静岡地区と浜松地区に新しい大学をつくる「1法人2大学」案で合意。特に浜松地区の新大学では、工学部と情報学部のある静岡大・浜松キャンパスと浜松医科大の“理系の連携”が期待されていました。

しかし、合意後に静岡大のトップとなった日詰学長は「静岡大としての学部が減ってブランド力が落ちる」といった静岡キャンパス側の根強い反対論をくみ取る形で、2023年12月の役員会で、合意書の2大学ではなく、1つの大学に2つの分校を置く「1大学2校」案を静岡大学の成案としました。

関係者によりますと、日詰学長は1月18日の教育研究評議会で、30日に予定されている両大学の連携協議会を休会し、今野学長と会談し「1大学2校」案を含む未来創造ビジョンについて意見交換すると発言したということです。

ただ、浜松医大側は「1大学2校」案についての今後の対応などを明確に示していないため、学長同士の対談の場でどこまで議論が進むのかは、不透明なままです。

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