「神戸ルミナリエ」4年ぶり開幕 記憶つなぐ光の祭典、初の1月実施 会場分散し有料エリアも

夜空をバックに電飾が浮かび上がった神戸ルミナリエ=19日夜、神戸市中央区波止場町、メリケンパーク(撮影・中西幸大)

 阪神・淡路大震災の犠牲者を悼み、記憶を次世代につなぐ「神戸ルミナリエ」が19日、神戸市中央区の旧外国人居留地などで開幕した。新型コロナウイルス禍を経て2019年以来となる本格開催で、時期を例年の12月から1月に変更した。28日まで、神戸の夜が幻想的な光に包まれる。

 震災が起きた1995年の12月に第1回を開いた。29回目の今回は同市中央区の旧居留地、東遊園地、メリケンパークに会場を分散。持続的な開催に向けてメリケンパークに有料エリアを設けた。

 旧居留地で開かれた点灯式では、同市北区の桂木小学校の児童らが「しあわせ運べるように」を合唱。午後6時、鐘の音に合わせて電飾がともった。メリケンパークでは、黄色や緑、青などきらびやかな色彩の光の回廊を家族連れらがゆっくりと歩いた。

 点灯は薄暮から午後9時半まで。(上田勇紀)

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